ブルース・リーの『英雄はここにあり』

世界ブルース・リー主義宣言




人は誰でも、ブルース・リーについて語ったり、
文章を書いたりするとき、
常に苛立たしさを感じ、
己の未熟さに腹を立ててしまうことから避けられない。
「凄い」　「強い」　「超～カッコいい」・・・・・
倒立・側転・バク転・太極拳
いくらブルース・リーを表現しようとしても、
ずばり彼を言い切る言葉は見つからない。
【映画史上最高最大のアクション・スター】
【すべてのマーシャル・アーツ映画の神様】
【アメリカン・ドリームを実現させ、真の意味でハリウッドを制した最初の東洋人】
【偉大なる世界最高の武道家】
【アジアのジェームス・ディーン】
【東洋の叡智と神秘そのもの】・・・・・
確かにそうなのだけれど、
そんな最大級の文字をいくら並べてみてもブルース・リーという響きのもつ重みと偉大さを完全に説明することはできない。

たとえ何億の褒め言葉を並べてみたところで、
彼の筋肉の躍動や神がかりな表情の素晴らしさを正確には伝えることはできないだろう。
それでも我々は彼が逝って二十年たったこの今も、
彼の凄さを叫び、後世に伝えようと空しい努力を伝えてしまう。
だが、
言葉や文章でそれが不可能だと知ったとき、我々に何ができるのか？
ブルース・リーの凄さを表現するために我々に残された最後の手段、
それは彼になりきり、彼の動作や表情を模倣することだろう。